2025年10月16日
遠方納品の輸送コストと手間を最適化する方法
「うちは普段、近隣の取引先がメインだから…」
「年に数回しかない遠方への納品のために、現地の体制を整えるのは少し大げさかもしれない…」
「年に数回しかない遠方への納品のために、現地の体制を整えるのは少し大げさかもしれない…」
このように考え、普段と同じく自社エリアの拠点でセットアップや箱詰め作業を済ませてから、完成品を遠方まで長距離輸送している企業担当者様もいらっしゃるのではないでしょうか。たしかにこれまでの実績に裏打ちされた、確実な方法だと思います。
しかし、もしその「いつものやり方」に、コストや手間をさらに効率化できる改善のヒントが隠れているとしたら、少し興味が湧きませんか。
普段は近隣エリア中心でも、年に数回遠方への納品があるケースを想定し、どのように物流プロセスを最適化できるか、具体的なシナリオを元にご紹介します。
【ケーススタディ】
年に数回の関西向け案件。その裏に潜む課題とは
例えば、関東に本社を置く企業様が、年に数回、関西で開催されるイベント向けに販促品を納品するケースを考えてみましょう。
<従来のプロセス>
・海外から輸入した雑貨と、国内で製造した印刷物を、関東の自社倉庫に集約。
↓
・イベント直前期に、社内スタッフが袋詰めなどのセット作業を行なう。
↓
・完成したセット品を段ボールに詰め、チャーター便にて関西の納品先へ長距離輸送。
このプロセスでは、特に以下のような課題が発生しがちです。
課題① かさみがちな輸送コスト
かさばる完成品を長距離輸送するため、どうしても運賃が上がります。
課題② 繁忙期の業務負荷
イベント前の忙しい時期に、通常業務とセット作業が重なり、現場の負担が増大します。
イベント前の忙しい時期に、通常業務とセット作業が重なり、現場の負担が増大します。
課題③ セットアップまでの倉庫代
手配したアイテムや副資材が揃うまでの間にも倉庫代が発生し続けます。
手配したアイテムや副資材が揃うまでの間にも倉庫代が発生し続けます。
→解決のヒントは「関西の物流ハブ」という考え方
そこで、ひとつの有効な解決策として考えられるのが
「最終的なセット作業を、納品先である関西で行なう」
というアプローチです。
<改善後のプロセス>
・他県で製造した副資材を大阪の八尾事業所へ直送
・また
別の県で製造した印刷物を大阪の八尾事業所へ直送
・
海外から輸入した商材は、港から直接
コンテナで
大阪の
八尾事業所へ輸送
・大阪の八尾事業所で検品、セットアップ作業、袋詰め作業を担当
↓
・完成したセット品を、大阪の八尾事業所から関西の納品先へ短距離で納品
プロセス変更がもたらす3つの主なメリット
・輸送コストの最適化
最も大きな効果は、輸送コストの合理化です。かさばる完成品ではなく、コンパクトな部品・部材の状態で大阪へ集約することで、輸送にかかる運賃を大幅に圧縮できる可能性があります。
最も大きな効果は、輸送コストの合理化です。かさばる完成品ではなく、コンパクトな部品・部材の状態で大阪へ集約することで、輸送にかかる運賃を大幅に圧縮できる可能性があります。
・倉庫コストの圧縮
商材や副資材が揃うまで保管していた倉庫代も、セットアップを依頼できる最終納品先に近い大阪の事業所倉庫に納品することでカットできます。
商材や副資材が揃うまで保管していた倉庫代も、セットアップを依頼できる最終納品先に近い大阪の事業所倉庫に納品することでカットできます。
・社内リソースの有効活用
もしもセットアップ作業を社内で担当していたのであれば、外部パートナーに委託することで社員は本来のコア業務に集中できるようになります。現場の業務負荷が平準化され、より生産性の高い業務に時間を使えるようになります。
もしもセットアップ作業を社内で担当していたのであれば、外部パートナーに委託することで社員は本来のコア業務に集中できるようになります。現場の業務負荷が平準化され、より生産性の高い業務に時間を使えるようになります。
・現地での柔軟な対応力
納品先の近くで最終作業を行なうため、急な数量変更や仕様変更にも迅速に対応できる体制が整います。遠隔地の自社倉庫では難しい柔軟性を備えることにもなります。
納品先の近くで最終作業を行なうため、急な数量変更や仕様変更にも迅速に対応できる体制が整います。遠隔地の自社倉庫では難しい柔軟性を備えることにもなります。
【まとめ】
年に数回の業務だからこそ、現地との連携を選択肢に
「年に数回しかないから…」と、既存のプロセスを踏襲することは合理的かもしれません。しかし、その年に数回の業務だからこそ、必要なときにだけ外部の専門パートナーと連携することで、コストや手間を最適化できる可能性があります。
もし、貴社が同じように「年に数回の関西納品」で輸送コストや社内の業務負荷に課題を感じているなら、一度「作業場所」という視点からプロセスを見直してみるのも、一つの有効な方法かもしれません。
私たちハラプレックスも大阪府八尾市に専門の事業所を構えており、こうした課題に対してお客様と一緒に解決策を考えるパートナーとして、さまざまなサポートをご提供しています。
40ftコンテナが直接乗り入れ可能な荷受け体制を活かし、輸入品と国内品を弊社倉庫に集約、セットアップから関西一円への発送まで、お客様の状況に合わせた最適なプランをご提案いたします。
副資材の手配も国内外で豊富な実績がありますので、納品された箱の一部に汚れがあった、突然の仕様変更により急遽追加資材が必要になった、などのトラブルにも手配の段階からサポートしております。
貴社の納品プロセスの中に少しでも改善のヒントが見つかれば幸いです。
貴社の納品プロセスの中に少しでも改善のヒントが見つかれば幸いです。
【お問い合わせ】
物流コストの見直しや、関西エリアでのアッセンブリに関するご相談は、お気軽にハラプレックスまでお問い合わせください。
物流コストの見直しや、関西エリアでのアッセンブリに関するご相談は、お気軽にハラプレックスまでお問い合わせください。
ラベル: アッセンブリー